💡POINT
この記事でいう「NGワード」は、
AIサービスが禁止している言葉という意味ではありません。
特定の条件下で仕上がりに悪影響が出やすかった言葉を、
便宜上「NGワード」と呼んでいます。
使用AIサービス:ChatGPT
基本的に高クオリティの ChatGPT ですが、
AI塗りのテスト中にクオリティが突然ガクッと落ちたことがありました。
明らかに「これは変だぞ」となった、今回はそんな事例を紹介します。
AI塗りに「NGワード」は存在する?
結論から言うと、相性的な意味での「NGワード」はありました。
ただし、「この言葉を使ったら全てのケースで必ず仕上がりが悪くなる」という意味ではありません。
- 「線画の質」
- 「AI塗り」
- 「プロンプトで指定した内容」
などいくつかの条件の組み合わせにより、
個別の条件下で特定の言葉が仕上がりに悪影響を与えてしまう場合がある。
そんな事例となった、以下の線画とプロンプトでのAI塗りをみていきましょう。

画像はイチゴに腰掛けた少女の線画イラストです。こちらをイラスト風に塗って下さい。透明感のある仕上がりにして下さい。
グチャグチャになってしまった線と塗り
同じ線画とプロンプトで2回試してみました。
左が1回目、右が2回目の検証結果です。


パッと見は綺麗に塗れてるように見えますよね?
でも拡大すると…
・【1回目】

・【2回目】

線も塗りもガタガタで、ぼやけてしまっていることがわかります。
どうしてこうなった? ChatGPT に ズバリ 聞いてみた
分からないときはネットサーフィンして調べなくても、本人に聞けばわかる。
ほんとAIの便利なところですよね。
説明は長いんですが。
要約すると、今回の線画で “透明感” を強調したAI塗りをすると線の輪郭が溶けて “ガタつき” に見えやすくなるとのこと。
以下に ChatGPT とのやりとりを抜粋しました。
読み飛ばしてもらっても大丈夫ですが、
「なぜこうなるの?」に興味がある方は、面白いので読んでみてください。

塗ってもらった画像の線がガタガタになってしまったのは何故でしょうか?

今回のように線がガタついて見えた主な理由は、AIが「線画をそのまま塗る」のではなく、画像全体を再解釈して新しく描き直しているためです。

特に今回の線画には、
- とても細い線
- 薄いグレーの主線
- 髪やフリルの繊細なライン
- 解像度に対して細密な情報量
が含まれていたので、AI側が「これはこういう形だろう」と補完しながら描き直し、その過程で線が揺れたり、均一でなくなったりしました。

透明感重視の塗りをすると、さらに
- 発光表現
- ソフトなぼかし
- 水彩風の境界
- 空気感の演出
が強く入りやすく、
結果として線の輪郭が溶けて「ガタつき」に見えやすくなります。
じゃあどうする? ChatGPT が示した4つの解決策
対策についても、本人に教えてもらいました。
あくまで今回のケースに限った解決策ですが、AIの動きの裏側が見えてなかなか面白いです。

1. 線画をもっと濃くする
薄いグレーではなく、
- やや濃い茶
- ダークグレー
- 黒寄り
にすると線認識精度がかなり上がります。

2.「線画を保持して塗る」と明示する
例えば、
- 「線画を変形しない」
- 「主線を保持」
- 「線を滑らかに維持」
- 「線画レイヤーをそのまま使用したように」
などを指定すると改善しやすいです。

3. 高解像度の線画を使う
今回の画像は縦長で余白が大きく、人物部分が比較的小さかったため、AI視点では線情報が少なめでした。
人物部分をアップにしたり、
2048px級で送るとかなり安定します。

4. 「厚塗り」より「アニメ塗り」寄りにする
透明感を出しつつも、
- セル塗り寄り
- 主線を活かす
- 線に色トレスを入れる
方向の方が、元線画との相性は良いです。
なるほど?
解決策をひとつ試してみる
ChatGPT が示した解決策1〜4のどれを試そうか。
筆者が気になったのは3でした。
なぜなら「線が細く余白が大きい」 線画を描きがちだからです。
ということで、
「線画の一部を切り抜いて余白を少なくしたもの(人物部分をアップ)にしたら解決するのか?」
確認してみることにします。

こちらをイラスト風に塗って下さい。透明感のある仕上がりにして下さい。
結果はこちら(顔のみ掲載)

綺麗な仕上がりに修正されました。
とはいえ線画を切り抜くと塗り絵の醍醐味が薄れてしまう。
気になって試したものの、この解決策はあまり実用的ではありませんね(笑)
「NGワード」を使ったら絶対綺麗に塗れないのか?
「NGワード」が見つかったら、それは絶対避けるべきなのか。
じつは、そうとも限りません。
以下は今回の「NGワード」である「透明感」を使ったものの綺麗に仕上がった例です。

画像はいちごの上に腰掛けた少女の線画イラストです。こちらをイラスト風に塗って下さい。少女が着ているワンピースは水色ベースで、白の小花柄を裾に向かうにつれ多く散りばめて下さい。スカートの裾は透けたシフォン素材のレースを追加して下さい。少女の髪の色は明るいベージュにして、ツインテールの髪飾りには白い小さなリボンが付いたシュシュを付けて下さい。画面に光のコントラストを付け、透明感がある仕上がりにして下さい。
【拡大】

プロンプトの他の言葉が組み合わせの相性の悪さを緩和してくれたり、そもそもタイミングにより綺麗に塗れることもあるのかもしれません。
まとめ
今回の検証では、「絶対的なNGワード」はないものの、線画や他のプロンプトとの組み合わせによって、特定の言葉が仕上がりに影響する場合があることが見えてきました。
筆者の線画の質とAI塗りの相性問題とも言えそうです。
珍しいケースな気もするので、みなさんも同じような事例に遭遇したときは、逆に相性のかけひきを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
そして、うまく塗れないときも難しく考えることはありません。
そのまま「なんで?」とAIに聞いてみる。
それでとても丁寧な解決策が返ってきます。
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